ROCKSTAR 10mm F8 を購入!
![](https://boomiy.com/wp-content/uploads/2021/03/EO1A0153.jpg)
僕は、普段使い用に富士フィルムのX-T200を使っています。
色々なメーカーのカメラを使ってきましたが、正直富士フィルムは使いづらいし、下位モデルは写真の色表現が独特過ぎて好みではない。
それでも、今はX-T200を使っている。
もちろん、安い、軽い、コンパクトという魅力はあるのだが、それ以上の魅力があるのだ。
それが、中華レンズである。
中華レンズはAPSサイズのレンズへの対応が非常に多く、特に富士フィルムへの対応に力が入っているように思う。
そう、富士フィルムは大人のオモチャであり、遊べるカメラなのだ。
オモチャなので、この際写真の色が~、使い勝手が~、などは二の次。
とにかく安くて面白いレンズをどんどん試して撮りまくる!
っで、今回購入したレンズが「ROCKSTAR 10mm F8」である。
博打だよ!ワクワクだよ!
ROCKSTARというメーカーを聞いたことがあるだろうか。
オモチャとして中華レンズを愛する僕だが、そんな僕でも聞いたことがないメーカーだ。
一応、今回のレンズは下記のスペックとなる。
・マニュアルフォーカス
・画角:10㎜
・F値:8
・魚眼レンズ
単焦点レンズで、F値は8。8からではなくて、8固定だ。
そして魚眼レンズなので、歪んだ写真が撮れるというものになる。
どうだろう、この尖ったスペック。
まともに撮れるレンズなのか、もうワクワクしかない。
もはや、博打ともいえる購入である。
ちなみに価格だが、6,999円で購入した。
激安だ!逆に心配になる!
それでは、このレンズが使い物になるのかどうか、写真と動画で検証してみようと思う。
作例1
![](https://boomiy.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCF9765.jpg)
まずは木を撮ってみました。
魚眼レンズというか広角レンズの宿命ですが、ピントが合っているかどうかの判断が非常に難しい。
厳密にピントを合わせるのは無理だと判断して、なんとなくでパシャパシャ撮りました。
その割には解像感があって、非常に良く写っていると思う。
全体的にシッカリとディテールが出ている。
等倍、拡大などで確認しても、描写については問題は見当たらない。
お値段以上の写りだと言って間違いない。
気になるのは、カメラの性能なのか、レンズの性能なのかハイライト部分がダメダメです。
ボヤっとしていてハッキリしない。
![](https://boomiy.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCF9765_歪み補正.jpg)
歪曲を補正してみました。
結構自然に補正できる。
色の乗り具合に関しては、カメラの設定もあるので正直何とも言えない。
でも、悪くないと思う。
使ってみて分かったのはF値が8固定というのは、やはり不便だということ。
シャッタースピードとISOで明るさを調整しないといけないが、対応出来ない場面が意外と多い。
写真はまだしも、動画を撮るには使えるタイミングはかなり限られてきそうだ。
作例2
![](https://boomiy.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCF9769.jpg)
結構、周辺減光が気になる。
盛大に四隅が暗い。
ここまで暗さが出ると、撮影時の露出をどう設定するかの判断が難しくなる。
四隅の暗さを無視して撮るのか、全体的なバランスを見ながら露出を決めるのか・・・悩ましい。
逆光という程ではない状況だが、空の色が完全に飛んでしまっているのも気になる。
とにかく、空をキチンと写すのが難しいというか、断念せざるを得ないレベル。
画角に関しては、非常に広く撮れるので満足しかない。
激安広角レンズが欲しいのであれば、ROCKSTAR 10mm F8 を1本持っておいていいと思う。
室内撮りで、三脚に固定して撮るのであれば、物件撮影などでかなり使えそうだ。
![](https://boomiy.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCF9769_歪み補正.jpg)
こちらが歪曲を適当に補正したもの。
元々、そんなに歪んでいないので補正したのが分からないかも。
ROCSTAR 10mm F8 は魚眼レンズですが、あんまり魚眼という感じはしない。
樽型の歪みが大きなレンズという程度。
魚眼が大好きな人にはオススメ出来ない代物だ。
なので、歪みを補正して広角レンズとして使うのがいいのではないかと思う。
作例3
![](https://boomiy.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCF9770.jpg)
これも周辺減光が強く出ている。
気になる場合は、補正した方がいいかも。
キレイな周辺減光ではないので、アートな感じというより単純に邪魔な印象です。
しかし、解像感は褒めて良いぐらいにある。
6,999円のレンズとは思えないぐらいにシッカリとした写りです。
周辺部は像が流れますが、逆に四隅以外はちゃんと鮮明に写ってくれている。
環境にレンズがハマれば素敵な画が撮れることだろう。
![](https://boomiy.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCF9770_歪み補正.jpg)
これも歪曲を補正してみました。
完全に広角レンズとして使えている。
被写体に近づく距離としては、このぐらいが限界だと思う。
とにかく、印象としては「広く撮れる」だ。
このレンズで動画を撮ってみた!
ここまでくると、このレンズで動画を撮ってみたくなる。
実際に撮ってみると、なかなか面白い。
上記の動画では歪みは補正していないが、歪みを補正すると素敵な動画が撮れそうだ。
動画のバリエーションの一つとして、この安いレンズを持っておいていいかもしれない。
遊べるレンズだ!だって7,000円だもん!
このレンズを試してみて、筆者の持った感想は以下だ。
<良いポイント>
・価格が安い
・画角が広い
・歪曲補正で広角レンズとして使える
・解像感は申し分なし
・パンケーキレンズなので薄くて軽い
<いまいちポイント>
・ハイライト部分が激弱
・魚眼レンズとしては弱い
・周辺減光がキツい
・レンズに溝がないのでフィルター類は一切使えない
・F値が固定なので、使えるシーンが限られてくる
・夕方以降は三脚必須
どうだろう、何とも割り切った面白いレンズではないだろうか。
お仕事用としては全くオススメ出来ないが、遊び用のレンズとしては申し分ない性能だと思う。
だって、6,999円なんだもの。
各社のマウントに対応しているよ!
富士フィルム用
マイクロフォーサーズ用
ソニーEマウント用
EOSMマウント用
過去の中華レンズレビュー記事はコチラ
https://boomiy.com/2020/01/19/neewer-rens-camera/
気になった方は、是非このレンズを試してみて欲しい。
「遊べる」という1点に尽きる、面白いレンズだった。