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2024年最新!PS VitaとVitaTVにカスタムファームウェアHENkaku導入!NoNpDrmやSD2VITA 改造のやり方!

PS Vitaを改造の超まとめ

PS Vitaのハックというと歴史が長く、ネット上に色々な情報が散乱しています。

PS Vitaのファームウェアのバージョンアップ毎に情報が更新されていっている状態です。

なので、自分の環境だとどのやり方を参考にしていいのか困ってしまった。

成功や失敗を繰り返しつつ、やっとのことで一通りの設定が終わりました。

今後の参考になるよう、自分用の健忘録として全てをこの1ページにまとめます。
※これは自分用にまとめた情報ですので、全ては自己責任でお願い致します

僕の作業環境

PS Vita型番:2000番台(PS Vita専用メモリは32GBを挿しています)

PS Vita ファームウェア:3.74

PC:Windows10 or 11

最低限必要なもの:microUSB Type-B(データ通信対応のもの)

上記の他、各工程で別途必要な道具や商品があります。

PS Vita改造の流れ

結局、カスタムファーム導入からその他のソフト導入って、全体像はどんな感じなのか。

ゴールが見えないと作業がやりづらいので、改造の工程を簡単にまとめてみる。

工程は、全部6つ。

“全部やった方がいいよ”ではなくて、”全部やらないとダメ”だと思っていい。

①カスタムファームウェアを導入

カスタムファームウェアとは、通常のPS Vitaでは出来ないことを出来るようにするものです。

これを使うことで、自作ソフト等をPS Vitaで動作させることが可能です。

”HENkaku”というカスタムファームウェアを導入します。

②ファイラー的なものを導入

カスタムファームウェアを導入後、PS Vitaに自作ソフト等をインストールするために使います。

ファイラーのような機能があり、ファイルのコピーや移動に編集が可能です。

PCと接続して、PCとPS Vita間でのファイルのやり取りにも使う必須ツールです。

”VitaShell”という多機能シェルアプリを導入します。

③ダウングレード

なんやかんや、PS Vitaのファームウェアが3.74のままだと対応したソフトが無かったり、安定した動作をしなかったりと不便がありました。

そのため、PS Vitaのファームウェアを3.65へダウングレードします。

最初はダウングレードとか面倒なことはしたくないなーと思って3.74のままで頑張っていましたが、結果的にダウングレードした方がその後の作業がスムーズに進みました。

余計な時間をかけないためにも、ダウングレードをしておきましょう。

ダウングレードに使うのは”modoru”です。

④再起動時の対応

通常、カスタムファームウェアを導入してもPS Vitaの電源を切ると、通常のファームウェアに戻ってしまいます。

そのため、PS Vitaを再起動してもカスタムファームウェアが解除されないようにする必要があります。

そのために”enso”というツールを導入します。

⑤バックアップツールを導入

PS Vitaソフトのバックアップが取れるツールがあります。

とりあえずインストールしますが、法に触れる可能性があるため悪用は厳禁です。

今回は、”NONPDRM”を導入します。

⑥microSDカードで容量アップ

PS VitaはPS Vita専用メモリーカードを必要としますが、これが専用規格で非常に困る。

PS Vitaが古いゲーム機ということもあって、もう全然手に入らない。

手に入れようとしても、とても高額で取引されている上に、データ容量も全然少ない。

ということで、専用メモリーカードの代わりにmicroSDカードを使いたい。

そのキーワードが”SD2VITA”です。

SD2VITAとは、PS VitaでmicroSDカードが使えるようになるアダプタの名前。

このSD2VITAを使って、PS Vitaの容量をmicroSDカードで128GBにしたり、256GBにしちゃおうって話。

それでは、作業を進めていきます。

HENkakuを導入する

カスタムファームウェアであるHENkakuをインストールするために、以下のツールを使用します。

事前にPCでダウンロードをしておきましょう。

QCMA
h-encore

QCMAは、非公式のコンテンツ管理アシストです。

PS VitaとPCをUSB接続する際のドライバとして機能します。

h-encoreが、HENkakuをインストールするための本体になります。

最新バージョンであるv1.93をダウンロードしましょう。

QCMAをインストール

PCにインストールします。

インストール時に [libusb0] を選択してください。

PS Vitaにh-encoreを転送する

①PCでFinalHE_v1.93_win32.7z を展開する

②展開したフォルダ内にある FinalHE.exe を実行

※PS VitaとPCの接続待機中になります
※ファイアウォールからのアクセス許可を要求されたら許可

③PS Vitaのコンテンツマネージャーを起動

④PS VitaとPCをUSBケーブルで接続
※VitaTVの場合は、Wi-Fi経由でデータ通信を行います

⑤PCで表示されているFinalHEの画面から「Let’s Go!」ボタンを押下
※「h-encoreを〜7MBにする」のチェックは外したまま

⑥FinalHEの処理が始まるので、100%になるまで待つ

⑦PS Vitaのコンテンツマネージャーから、「コンテンツのコピー」→「PC」を選択

⑧コンテンツマネージャーで「PC→PS Vita」→「アプリケーション」→「PS Vita」を選択

⑨h-encoreを選択してコピー

⑩コピーが完了したら、コンテンツマネージャーを閉じてPS VitaとPCの接続を切る
※USBケーブルも外してOK

PS Vitaにh-encoreをインストールする

①PS Vitaに表示されているh-encoreを起動

②トロフィー云々等のメッセージが表示された場合は「はい」を選択

③h-encore bootstrap menu が表示される

④「Install HENkaku」を選択

⑤Success! のメッセージが出たら完了

⑥このままVitaShellのインストールに進むため、画面は消さずにそのまま

VitaShellを導入する

上記のh-encoreのインストールの続きから作業をする。

Wi-Fi接続も必須なので、インターネットに繋がっているか確認してください。

①h-encore bootstrap menu から「Download VitaShell」を選択

②インストールが完了したら「Exit」を選択して終了

HENkakuの設定を確認する

①PS Vitaの「設定」を開き、「HENkakuの設定」を開く

②「リスクのあるユーザープログラムを有効化」にチェックが付いていることを確認

③「偽装バージョンの確認」で「3.74」になっていることを確認

PS Vitaの設定を確認する

「設定」→「システム」→「自動スタート設定」→「システムソフトウェアのアップデートファイルをダウンロードする」のチェックが外れていることを確認。

チェックされたままであれば、チェックを外す。

ダウングレードする

現在のPS Vitaのファームウェアバージョンは3.74ですが、これを3.65に戻します。

modoru

上記をPCでダウンロードしてください。

最新バージョンは、modoru v2.3 でした。

modoruをPS Vitaに転送

①PS VitaでVitaShellを起動

②PCとPS VitaをUSBケーブルで接続
※VitaTVの場合はWi-Fiを利用して、FTP通信でPCと接続します

③VitaShellの画面が表示されていることを確認して、selectボタンを押下

④PCでPS Vitaのメモリーカードにアクセス出来る(フォルダが表示される)

⑤メモリーカードの一番上のフォルダにダウンロードした modoru.vpk ファイルをコピー

⑥PS VitaでXボタンを押して、PCとの接続を解除

⑦USBケーブルを外す

modoru をインストール

①VitaShellで「ux0:」のフォルダにアクセス
※これがメモリーカードのデータ保存場所

②コピーした modoru.vpk ファイルがあるはずなので、◯ボタンを押してインストール

③途中で出てくるメッセージは、全て◯ボタンでOK

modoru インストール準備

①PS Vitaのファームウェアバージョン3.65をPCでダウンロード
※PSP2UPDAT.PUP

②PS VitaでVitaShellを起動

③PS VitaとPCをUSBケーブルで接続
※VitaTVの場合はWi-Fiを利用して、FTP通信でPCと接続します

④VitaShellでselectボタンを押下

⑤PCでPS Vitaのフォルダが表示される
※PS Vitaのメモリーカードにアクセスされる

⑥PCのエクスプローラーからオプションを選択

⑦フォルダオプションが表示されるので、「表示」タブを選択

⑧「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択

⑨「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外す

⑩OKボタンを押下

⑪PCで開いたPS Vitaのフォルダから「app」→「MODORU000」フォルダを開く

⑫「MODOROU000」フォルダにPSP2UPDAT.PUPをコピー

⑬PS VitaのVitaShellでXボタンを押してPCとの接続を解除

⑭USBケーブルを外す

⑮VitaShellでstartボタンを押して、Rebootを選択して再起動

注意!Wi-Fiを切るべし!

僕が作業を進める上で困ったのは、PS Vitaのアップデート通知。

Wi-Fiを切らずにダウングレード作業を行ってしまうと、ダウングレード後の再起動時にPS Vitaがアップデートを要求してきます。

PS VItaで自動アップデートを切っているはずなのに、この現象が発生しました。

そして、アップデートをしないとコンテンツマネージャーなどのアプリが使えないという事態に。

せっかくダウングレードしたのに、何も出来ないという状態になってしまった。

結局、アップデートをして、最初から作業をやり直すことになった。

ダウングレードする前にWi-Fiを切っておくと大丈夫なので、必ずWi-Fiは切ってダウングレード作業をしよう。

ダウングレード完了後は、Wi-Fiを有効化しても大丈夫でした。

modorou を実行してダウングレード

PS Vitaを再起動したため、HENkaku が解除されています。

再び、h-encore を起動させて、HENkakuをインストールして有効化しましょう。(手順は前項を参照)

HENkakuが有効になったら、作業を進めます。

①PS Vitaでmodorou を起動

②「Terget firmware:3.65」となっていることを確認して、Xボタンを押下

③20秒待つと、XボタンかRボタンを押すようにという英文が表示される

④Xボタンを押して、ダウングレード開始

⑤処理完了後、PS Vitaが再起動すればダウングレード完了

HENkakuを固定化する

次に、再起動するとPS VitaのHENkakuが解除される問題を解決します。

これをしておかないと、動作しない自作ソフトもあるため必須作業です。

①PCからenso.vpk をダウンロード

②PS VitaでVitaShellを開いて、PCとUSBケーブルで接続
※VitaTVの場合はWi-Fiを利用して、FTP通信でPCと接続します

③VitaShellでselectボタンを押下して、PCからメモリーカードにアクセス

④PCからenso.vpkをメモリーカードにコピー

⑤VitaShellでXボタンを押して接続を解除

⑥VitaShellからenso.vpk を選択してインストール

⑦PS Vitaでensoを起動

⑧「Press CIRCLE to accept these terms or any other key to not accept」が表示されたら◯ボタンを押下

⑨「Options:」と表示されたら、Xボタンを押下

⑩「Press any key to reboot」と表示されたら、何かボタンを押せば再起動される

⑪再起動されたら完了

NoNpDrmを導入する

PCで、以下をダウンロード。

nonpdrm.skprx

①PS VitaでVitaShellを開いて、PCとUSBケーブルで接続
※VitaTVの場合はWi-Fiを利用して、FTP通信でPCと接続します

②VitaShellでselectボタンを押下して、PCからメモリーカードにアクセス

③nonpdrm.skprxをメモリーカードのVitaShellフォルダにコピー

④PS VitaのVitaShellでXボタンを押して接続を解除

⑤PS VitaのVitaShellで、先程コピーしたnonpdrm.skprxを「ux0:tai」にコピー

⑥VitaShellで「ux0:tai」にある config.txtを◯ボタンで開く

⑦「*KERNEL」と記載された行で、△ボタンを押下

⑧「Insert empty line」を選択

⑨*KERNEL下の空白行で◯ボタンを押下

⑩「ux0:tai/nonpdrm.skprx」と書き込んで、表示されているキーボードの一番左下の下矢印マークをタップ

⑪Xボタンを押下すると「Do you want to save your modifications?」と聞かれるので、◯ボタンを押下

⑫PS Vitaを再起動する

これで導入完了です。

あとは、

①gro0:app/「ゲームフォルダ」をux0:app/にコピー

③ux0:/nonpdrm/license/app/「ゲームフォルダ」/xxxxxx.rif を ux0:app/「ゲームフォルダ」/sce_sys/package/にコピー

⑤xxxx.rif を work.binに名前を変更

⑥VitaShellのトップへ移動して、△ボタンを押下

⑦「Refresh LiveArea」を選択

VitaTVでNoNpDrmのゲームデータが動かない場合

Vita TVでゲームデータが動かない場合、以下を確認。

・「ux0:nonpdrm」フォルダがあるか
・「ux0:tai/config.txt」が存在するか
・「ux0:tai」に nonpdrm.skprx が存在するか

ゲームデータが動かない場合、NoNpDrmの起動に失敗している可能性がある。

もし、ux0:tai/config.txt が無くなっている場合、ur0:tai の中にconfig.txt があるかもしれない。

その場合、再びconfig.txt に「ux0:tai/nonpdrm.skprx」を記載する作業を行うと解決する。

もしくは、config.txt に記載した「ux0:tai/nonpdrm.skprx」の文章に間違いが無いかを徹底して確認しよう。

SD2VITAで容量をアップする

それでは、今からPS Vitaのメモリーカード容量をアップしていきたいと思います。

PS Vita専用メモリーカードは容量が少な過ぎるし、何よりもう手に入らないし、手に入っても高価過ぎる。

なので、やりたいことは「PS VitaでmicroSDカードを使いたい」です。

ただ、microSDカードをPS Vita専用メモリーカードに変換するアダプターというのは存在しません。

PS Vitaのゲームカードスロットを利用してmicroSDカードを使えるようにします。

つまり、microSDカードが使えるようになるけど、ゲームカードを挿せなくなる。

ゲームカードを挿したい場合は、SD2VITAを無効にするという手順が必要になります。

便利さと不便さが同居していますが、SD2VITAを無効にする手順は簡単なので心配は無しです。

まずは、PCで下記をダウンロードしましょう。

VitaDeploy
※VitaDeploy.vpkをダウンロード

ここからは、ちょっとAmazonで商品の購入が必要です。

自分は、下記を購入しました。

SD2VITA microSDカードアダプター
もしくはこっちのSD2VITA microSDカードアダプター

1番目のリンクのアダプターは3枚購入して2枚が不良品でした。
2番目のリンクのアダプターは1枚だけ購入して、無事に使えました。

※製品の精度にバラつきがあるようなので、数枚まとめて購入しておくと無駄な時間を過ごさずに済む。こういう製品に精度のバラつきはつきものなので、価格が安いのでまとめ買いで対応しよう

microSDカード

microSDカードに相性があるという噂もありますが、とりあえず自分は上記のセットで問題なく動作しています。

アダプターのレビューを見ると、”蓋が閉まらない”というレビューもありますが、確かに少ーーーしだけ浮く。

でも、正直僕は気にならないレベルです。

microSDカードについてですが、読み書きの速度も重要だと思うのでV30に対応したものを購入しています。

VitaDeployをインストール

ここまで作業をしていれば、アプリのインストール手順は問題ないと思うが念のため。

①VitaShellを起動

②PCとPS Vitaを接続

③PCからVitaDeployをPS Vitaのメモリーカードへ転送

④PCとPS Vitaとの接続を切る

⑤VitaShellからVitaDeploy.vpkを起動してインストール

SDカードをフォーマットする

①SD2VITAカードアダプターにmicroSDカードを装着

②SD2VITAカードアダプターをPS Vitaのゲームカードスロットに挿入

③VitaDeployを起動

④「Miscellaneous」→「Format a storage device」を選択

⑤Target:SD2Vita、Filesystem:TexFAT に設定して、Format target storageを選択

⑥「Formatted」のメッセージが出たら◯ボタン押下

必要なアプリをダウンロードする

①VitaDeployを起動

②「Add downloader」を選択

③「YAMT installer」にチェックを入れる

④「Download the selected apps」を選択してインストール

PS Vitaのメモリカード設定を変更

①インストールしたYAMTを起動

②「Install the lite version」を選択して、Xボタンを押下してインストール

③インストールが終わって再起動したら、PS Vitaの設定を開く

④「周辺機器」→「Strage Device」→「Use YAMT」にチェックを入れる

⑤ux0:Memory Card、uma0:SD2Vita に設定
※ux0がメモリーカードに対応するフォルダ、umaがゲームカードスロットに対応するフォルダです

⑥PS Vitaを再起動

SDカードにデータをコピーする

①VitaShellを起動

②ux0のフォルダやファイルを全てumaにコピーする
※ux0フォルダに入って△ボタンを押下→Mark ll→再度△ボタン押下→Copy→umaフォルダに入って△ボタンを押下→Past

PS Vitaのメモリーカード設定を再度変更

①YAMTを起動

②「周辺機器」→「Strage Device」→「Use YAMT」にチェックを入れる

③ux0:SD2Vita、uma0:Memory Card に設定

④PS Vitaを再起動

これで完了です。

あとは、VitaShellでux0の容量表記を確認すると、microSDの容量に表示が変わっていることがわかると思います。

PS Vitaにゲームカードスロットをメモリーカードスロットとして認識させることができました。

再び、普通にゲームソフトをスロットに挿したい場合は、「Use YAMT」のチェックを外して再起動すればいい。
※再起動後、VitaShellで念のため「Refresh LiveArea」を実行するようにしています

VitaTVでHenkakuやVitaShellのアイコンが消えた場合

ここまで設定をして、VitaTVのホーム画面から突然 h-encore と VitaShell のアイコンが消える事態に遭遇した。

実は、僕のVitaTVはVita専用メモリーカードとの接触が悪くなっている。

僕が、SD2Vitaを導入しようと思った理由はここにある。

ちょっとした振動でメモリーカードの接続が切れたりしていたのだ。

メモリーカードの接続が切れると、VitaTVは本体が再起動される。

そして、再起動した際に、VitaTVのデータベースが再構築される仕組みになっていた。

このときに、恐らく本体にあるアプリデータと、アプリの保存先を紐付ける作業を行っているのだと思う。

つまり、アイコンが消えるということは、”アプリがあるはずの保存場所に無い”と判断されて消えている状態だと考えられる。

要するに

・SD2Vita と Vita専用メモリーカードに同じアプリが存在していること
・専用メモリーカードの接続不具合
・VitaTV本体のデータベース再構築

この3つが絡み合って問題が起きている。

この場合の解決方法としては、Vita専用メモリーカードを抜いてしまう。

これで、VitaTVが意図しないデータベース再構築をしたり、VitaTVのシステムが混乱することはない。